【個人データの価値】私の価値は299円!?
個人データの価値はいくらなのか??
個人データを自分で売る
先日新聞で面白い記事を見つけました。個人データを企業に提供し、その対価を得るという。
ある新聞記者が自分の購買記録(レシート)を画像に撮り、スマホのアプリに送ることによりどれくらいのお金を稼げるかという試み。
3週間一生懸命やって、牛丼一杯分も稼げなかったようです。
個人情報漏洩を起こすと、びっくりするくらいの金額が必要となり、中小企業などでは会社存続の危機に陥るほどなのに、どうしてこんなに安価なのか・・・・興味をもって記事を読みました。
データ労働者
自身のデータを売ってお金にする人を「データ労働者」と呼ぶようです。実際にそんな事をしている人がどれくらいいるのかは記事には記載されていませんでしたが、そもそも個人データは単品では利益を生まない現状のようです。一般的にデータビジネスは20万から30万人分集めると採算ラインに乗るようで、それだけあると広告や商品開発に生かせるとか・・・・ちなみにFacebookは27億人のデータで約2兆7千億円稼いだそうです。
しかし、アメリカでは「情報価値に見合うデータ分配金を払うべきだ!」と唱えるの経済学者も存在するようです。
英国航空に制裁金250億円
一方今朝の記事では、昨年9月に新聞記事となった英国航空が顧客情報38万件(当時の記事では)盗まれた事件。この事件に対してEUがGDPRというEUの法律違反として日本円にして250億円の制裁金を検討しているというもの。(他の記事では検討ではないものもあります。)
方や229円、方や250億円。
個人情報は危険物
私は常々「個人情報は危険物」と思っています。だからその取扱いには免許がなければ・・・なんて思っています。
先ほどの二つの記事で私が感じたことは、個人情報は一個人からみればあまり価値がないもの(金額面で)であるが、これを集めて商売に使う場合や、仕事に紐づけられる個人情報は大きく価値が変わる。
こんな解釈をしています。
我々の現在の仕事では個人情報抜きでは仕事が成立しません。「危険物」との認識をして、取扱いには細心の注意を払っていかなければならない。
これが最終的にはリスクヘッジにつながる。
そう思わせるような二つの記事でした。