【文書廃棄の事故事例】春日部市立医療センター 問診表を路上で散乱、紛失の可能性

文書廃棄、運搬のリスク

2019年5月29日埼玉県春日部市立医療センターは、廃棄の為に移送していた問診票数十枚が、路上に散乱、一部紛失した可能性があると発表した。

またもや発生してしまいました。文書廃棄における情報漏洩事故。
常日頃から情報が生きたままの運搬は危険がある旨は発信しておりますが、無くなることがありません。文書廃棄は圧倒的に「溶解処理」や「焼却場での処理」が多いために今後もなくなることはないでしょう。

事故の経緯

医療センターの事務部によると28日の10時50分ごろ、同市藤塚付近の県道で廃棄の為にトラックに積み込んだ段ボール箱から問診票などが飛散をした。職員が気付き回収をしたが、飛散した全てが確認できないとのこと。

詳しくは>>https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190530-00010001-saitama-l11

文書が紛失する可能性

いままで数十件の文書廃棄の事故事例を見てきましたが、よく「すべてを回収した」と書かれています。私はいつも不思議に思うのですが、本当に回収できたのでしょうか??

すべてを回収すると言うことは、散乱したすべての書類を確認できなければ行えません。今回の事故も「紛失した可能性がある」と伝えられていますが、正直だと私は思います。何故ならば、飛散した瞬間を見る事は難しく、大体はどこに飛んで行ったか分からないはずだからです。理屈で考えてそう言えるのではないでしょうか。

ということは、文書廃棄の事故は情報の紛失の可能性が高いということが言えるのではないでしょうか。

今回の運搬の状況が分かりませんが、箱車のトラックで運んでも、鍵をかけ忘れて荷物を落下させ、散乱させるケースがあります。どのように運んでもリスクは消えないという事の理解が必要なのです。

今後の対応について

記事を読むと、今後の対応としては研修を実施すると書かれています。どのような内容の研修になるのか想像がつきませんが、今後このような事故を防ぎたいと考えるならば、リスクのある方法の見直しが必要なのではないでしょうか。それしか防ぐ方法は無いと思います。

弊社も過去何度もお客様から溶解処理の依頼を受けましたが、全てお断りしてきました。私が思う最高ランクの処理方法は事務所内に焼却炉がある事です。その場で灰になるのですからこんな問題は全く発生しません。しかし、こんな非現実的な話はありませんので、弊社がサービス提供をしている「出張型のシュレッダー処理」しかこの問題を防げないと思っています。理由は、すべてお客様の目の前で機密廃棄を行うからです。(自社サービスの宣伝ではなく、防ぐサービス方法を弊社が選択しているのです。)

関東にも同じ業務を行う業者はあります。すぐにでも処理方法の再考をされることをお勧めする次第です。

 

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